とりあえず、みんなの意見をきいてみよう!

アレンは村のブランド戦略を練るため、村の有力者10人を集めて会議を開催した。 舞台は山中にある小さな村「コピ村」。 人口は150人ほどで、男女比は4対6、女性が多いという珍しい構成。 主な産業は林業と農業だが、村の近くには「アルバート」という人口8,000人の町があり、都市とのかかわりも持っている。

参加者の意見を聞きつつ、アレンは自分が「勇者」としてのブランド価値を高め、さらに自分に有利に金が集まるようにするには、どうすれば良いかを聞き出すために村の者たちに意見を求めました。参加者たちは自分の私利私欲を満たすことだけを考えているようだ。


1.農業組合代表 – ハンス

ハンスは村で農業を仕切っている50代の男性で、特に野菜や穀物の栽培に力を入れています。彼の提案は、アレンの「ヒーローブランド」を使って農産物を「ヒーローのお墨付き野菜」として、周辺の町や都市部での販売が拡大することを期待している。しかし、ハンスはアレンを利用するだけで自分の農産物を優先して売るつもり。 彼としては、アレンに多少の支払いは考えているようだが、自分に収益が多く入るようにしたいと考えている。

2.林業協会会長 – ブルーノ

林業協会の会長であるブルーノは、村で林業を決める60代の男性。木材の伐採と加工を主に行い、村の重要な収入源を支えています。彼はアレンの「勇者ブランド」を使って、周辺の町や都市に向けて「勇者が使う薪」として木材を売りに出そうと考えています。「勇者アレンが使う薪」という名前を付ければ、価値が上がり、都市部でも人気商品になる可能性がある。でも、ブルーノはアレンに大きな利益をつもりはなく、「宣伝に少し協力してもらうだけで十分だ」と考えています。

3.宿屋の女将 – メアリー

宿屋の女将メアリーは、村で唯一の宿屋を経営する快活な40代の女性。 彼女はアレンの「勇者ブランド」を宿の宣伝に活用し、村の観光客を増やそうと考えています。「勇者の宿」として宿屋の看板を掛け替え、特別な「勇者の部屋」を用意して観光客に泊まってもらえることで、宿の宿泊料金を上げたいと考えています。 「勇者アレンの好物セット」などの食事メニューを追加し、宿のサービスを売り込みたいとも思っています。

4.雑貨屋の主人 – ウィリアム

雑貨屋の主人ウィリアムは、村で唯一の雑貨屋を営む60代の男性で、温和で商売に慎重な性格です。彼はアレンの「勇者ブランド」を活用して、村の経済を活性化させることに興味を持っているが、自分が商売で儲かることにも強い関心を持っている。ウィリアムは、アレンを村の顔として利用し、勇者の名前を冠した商品を売りに出そうと考えています。例えば、村人や観光客に売り込むための道具やアクセサリー「勇者の剣」や「勇者の鎧」などのレプリカの販売を考えている。

5.村長 – フレデリック

村長フレデリックは、コピ村のリーダーとして村の発展を常に考えている中の年の男性です。彼は自分の強さと村の未来を強く見据えており、村の発展のためには他人の助けが必ようだと考えている。アレンが勇者に選ばれたことを利用して、観光客を引き寄せるチャンスだと捉えています。フレデリックは、勇者ブランドを使って村を活性化させることで、村の収入源を増やし、村全体の生活レベルを向上させたいと考えています。そして自分の立場をより強固にしたいという思いが強いです。 アレンには名上の「勇者」として活躍してもらい、実質的な利益は村長のフレデリックが握りたいと考えているようだ。

6.鍛冶屋 – バート

鍛屋冶のバートは、武器や農具を製作している50代の男性です。 彼はアレンの名前を使って「勇者の剣」や「勇者の盾」など、特別な武具を販売したいと考えています。彼はこのブランドが使えれば、町のアルバートや遠方からも客が来ると期待していますが、アレンへの報酬払わず「利益を少しでも残したい」と思っている。

7.薬草師 – ソフィア

薬草師ソフィアは、コピ村の自然と深く関わり、薬草や自然療法に精通した女性です。彼女は村の健康を守る重要な役割を担っていて、自然の恵みを最大限に活かして人々を癒すことに誇りを持っています。ソフィアは、村が発展することを望んでおり、そのためには薬草や医薬品の供給を拡大するチャンスを逃したくないと考えている。アレンが勇者になったことは、彼女にとっても大きなチャンスだと感じている。アレンを「勇者」として宣伝することで、村の名の声が上がり、他の町や村からの注文が増えることを期待している。

8.パン屋 – リンダ

村のパン屋を営むむリンダは、「勇者のパン」というブランドで特製パンを作ることを提案しました。彼女は観光客が「勇者の食べるパン」を求めて村に来ることを期待していますが、アレンへの報酬としては「パンの割引券を渡す」程度の気持ちしかありません。リンダもアレンの名前を利用して売上を伸ばしたいだけで、彼に大きな感謝は持ってない。

9.釣り人の組合長 – エドガー

名前はエドガーは村の湖で釣りの指導をしている50代の男性で、村の湖を「勇者の湖」として改名して遊漁券を販売しようと考えています。 彼はアレンを釣りツアーに参加させて、アルバートから観光客を呼び込むつもりです。しかし、アレンに対する負担は気にしていないのと、ツアーの収益は釣り人組合のものにしたいと思っています。

10.お菓子屋のマリア

お菓子屋を営むマリアは、「勇者の甘い宝石」として特製のキャンディやお菓子を販売しようと提案しました。彼女は子どもたちにも人気が出るだろう考えていますが、アレンへの支払いはキャンディの詰め合わせ程度に抑えたいと考えています。自分のお菓子が広まることを第一に考えている。アレンに還元する気はあまりありません。


アレンはこの会議を通して、自分のブランドがかなり多くの村人にとって利用価値があると感じたが、自分を大切に思ってくれているとは感じなかった。

「やはり、ここの住人は自分の事が一番か・・・」「うそつきだらけだな。なら、俺も遠慮なく嘘をついてやろう」と考えていると、「うそつきアーニャ」が思い浮かんだ。

『うそつきアーニャ』は、苦痛と教訓を止めた絵本であり、子どもたちにとって「嘘をつくことがなぜいけないのか」を理解させる非常に効果的な作品です。成長して、最終的に嘘をつかないようになっていくのかを見ることで、子どもたちも自分自身の行動を見つめ直すきっかけになるでしょう。

つづく・・・

コメント

タイトルとURLをコピーしました